自然を守り、自然と人が共生する環境づくりの基盤技術です。
私たちの地球は、生きています。つねに変化を続け、変貌を遂げています。時としては、それが災害となって襲いかかります。
そうした地球の上に都市をつくり、暮らしや産業活動を営んでいるのが私たち。高速道路などの交通網から、さまざまな建築物、橋やダムなどに至るまで、人工的な構造物は、周りを取り巻く「環境」を抜きに考えることができません。
自然と人が将来にわたって共生する地球であるために、「測る、調べる」技術をもとにして、最適な提案やコンサルティングを行っていくのが測量設計技術です。
世界最先端の地理情報処理システムGISを活かして
電子基準点は、GEONETの観測点。長野県内には34箇所の電子基準点があります。
いまわが国で構築が進んでいるGIS(Geographic Information System)は、電子地図をベースにしたデータベース・システムです。
地球上にあるあらゆる自然、道路や建物などについて、その規格や用途なども含めた総合的な情報を読みとることができるデータベースです。このシステムを活かして、道路や水道を管理したり、都市開発や環境保全のシミュレーションをしたり、すでに私たちの生活のさまざまな場面でGISが活躍し始めています。
注目の新・測量システム
カーナビや携帯電話にも利用されているGPS。地球周回軌道上に打ち上げられた約30個の人工衛星を使い、位置情報を取得するシステムです。
現在の測量システムでは、このGPSをさらに高度に活用したGPS連続観測システムGEONET(GPS Earth Observation Network System)によって行われています。
伊能忠敬、5,000万歩の挑戦 私たちもその夢に学びたい。
1800年から全国測量にたち、初めて正確な日本地図を完成させた伊能忠敬。17年間、10次に及んだ測量で、彼が歩いた距離は約42,000km。5,000万歩に及びました。1821年7月に「大日本沿海與地全図」を完成、世紀の大事業を完結させました。
取得可能な資格
- 測量士
- 測量士補
- 土地家屋調査士
- 計量士
- 不動産鑑定士
- 他多数
- 技術士
- R.C.C.M
- 1級土木施工管理技士
- 2級土木施工管理技士
- 下水道技術検定
- 他多数
一人前への道
- 1年目
- 先輩の指導で仕事の流れを覚えながら体力をつける
- 2年目
- 助手として技術全般を身につける
- 3年目
- 仕事の部分を責任もって仕上げる
- 8年目
- 資格取得。先輩の指導の下で仕事を完成させる
- 10年目
- 必要な資格を取得し、チームを統轄する管理技術者
こんな人が向くかも
- 自然と人間が好きな人
- 自分の考えで動くことができる人
- 記憶力よりも創造力があると思う人
関連団体の活動
当協会では技術研修会や若年技術者のための自己啓発セミナーなどのほか、毎年6月3日「測量の日」には各支部でさまざまな行事を展開しております。